平成25年度 生徒会誌より ②   ~生徒会役員メッセージ~
2014.06.17
笑顔を作ること清水 彩未(長浜西中出身)

入学してから今日までの一年間クラスの内ではもちろんですが生徒会でも片手では数え切れない程のたくさんの思い出ができました。中学校の時の生徒会活動で学校全体のために行事等の活動をし、成功した後の達成感をもう一度味わいたい。頑張った後に耳にする「楽しかった」の言葉をもう一度聞きたい。と思い、入学前から生徒会に興味を持っていました。そして実際に生徒会に参加し活動してきたこの一年間は学ぶことばかりでした。

先輩や向田先生には入学して間もない私に丁寧に教えてくださったので楽しいかつやりがいがある仕事をたくさん経験できました。先輩方にはとても感謝しています。学んだことを活用し、よりよいものに変えていくことも一つの感謝の表し方だと思うので意識していきます。生徒会では学校内の行事だけでなく、地域や県外で活動することも少なくありません特にこの一年間印象に残っている活動は東北への研修と彦さと祭りです。

特に東北研修では実際に現地の方々の話を聞き、コミュニケーションが他人との付き合いでどれだけ大切か、当たり前ではない感謝すべきことが私の身の回りにたくさんあることなど改めて感じさせられることがたくさんありました。東北では子供達を笑顔にするご当地キャラ、彦さと祭りでは障害者の方々を笑顔にする福祉の仕事をしている方々から、言葉や行動でこんなに他人を温かい気持ちにする事が出来るのだな。他人の笑顔を作る仕事はなんて素敵なんだろう。ということを強く感じました。学校内ではなかなか感じられない貴重な体験をさせてもらい、人との繋がりを大切にしたいと思う気持ちが強くなりました。

これから生徒会を続けていく上で最も大切にしなければならないことを学ばせてもらった気がします。どうしたら先生や生徒が笑顔になる行事を作り上げられるのか、どのようにして学校全体が仲良いひとつの団体になれるのか。このようなことを考えていくのが生徒会の仕事だと思っています。このことを私はこれからの生徒会活動のひとつの活動目的として常に心に置いておきたいと思います。また三年間、勉強も生徒会も疎かにせず、一つ一つ全力でこなしていけるような切り替えができる生徒会役員を目指します。

この一年間を振り返って大江 亮(彦根中央中出身)

今年は、高校生活初の一年間ということもあり、とても早くすぎたように感じました。私は、少しでも近江高校の役に立てるようにと思い、イベント実行委員会に入らせていただきました。委員会では、体育大会の生徒会種目を考えたりしました。イベント実行委員会で活動していくうちに、もっと学校のために活動したいと思い、二学期から生徒会に入りました。

この一年間は初めてのことばかりで、先生や先輩に一からたくさんのことを教えていただき、今では何とか仕事ができるようになりました。

私が、生徒会に入って初めてした仕事は、城北小学校の生徒と一緒にした朝のあいさつ運動です。登校時間より早く学校に行くのは、大変でした。でも、あいさつしたら、元気よく挨拶してくれました。なので、気持ちよい一日が過ごせました。

また、大きなイベントでは、昨年から始まった近友祭がありました。近友祭の準備で、夜遅くまでしていた日もありました。僕は主に、パンフレット作りをしました。昨年のパンフレットを参考にして先輩と一緒に作成しました。自分は、パンフレット作りが初めてだったので、分からないことを先輩に聞いてばかりいました。完成すると、とても達成感を感じることができました。この経験を来年にも生かしていきたいです。

また、私学助成活動にも参加させていただきました。その中でも署名活動が印象に残っています。署名の呼びかけをし、署名してくださったときは、とてもうれしく思いました。

これからも、署名活動や私学助成活動には積極的に参加したいと思いました。

今年はとてもたくさんのことを学ぶことができました。今までに学んだことを三学期からにしっかりと活かしていきたいです。また、三学期からはもっとたくさんの活動に積極的に参加していきたいです。

私にとっての生徒会小田 智巴(彦根東中出身)

近江高校に入学して早くも一年が経とうとしています。私はアカデミーコースということもあり最初の頃は慣れていない環境に戸惑い、大量に課せられる宿題や、毎日8時間授業をこなすだけで精一杯でした。そのため、入学前から入りたいと思っていた生徒会も一時は諦めてイベント実行委員になりました。イベント実行委員会に入ったことが生徒会の一委員となるきっかけとなりました。イベント実行委員として活動している中で、生徒会に入りたいという気持ちがまた沸々と湧きあがってきたのです。

その気持ちを特に再燃させたのは青海祭です。私はイベント実行委員として生徒会の方でモニュメント作りや、生徒会企画についての話し合いに参加させていただいたり、OHMI5の司会を前会長と共にすることができたりして、生徒会活動ってこんなに楽しいものなんだ!と思ったのです。このような経験をすればするほど生徒会に入りたい気持ちは高まっていくものの、やはりためらう気持ちもあり、悩んだ末に生徒会に入ることに決めました。

生徒会に入る以前から少しずつだけど活動に関わっていたこともあり、生徒会はあまり苦になりませんでした。毎週火曜日にある会議もテスト前になれば一旦止まり、テスト勉強に支障をきたすことは特にありません。

さらに生徒会に入ってからまだ短い期間しか経っていませんが多くのことを学びました。生徒の中心となって学校のあり方や行事などを考えて実行していくことの難しさ、ハードスケジュールの中での時間を見つけて任されたことを全うする大切さ、城北小学校でのあいさつ運動やえびす講での私学助成の署名活動などを通して、人の温かさを実感することが出来ました。日々の活動を一つ一つこなしていくことは簡単そうに思えるけど、時間もかかるし体力も使うし、慣れるまでは疲労やストレスもたまるかもしれません。でも、それを見事にやりきった時の達成感は一言に表すことが出来ないほど素晴らしいものです。

私は生徒会を通して心身共に成長できました。また生徒会内で人とのつながりも増え、学校生活がより充実しました。お世話になった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。このような思いをバネに、来年度の生徒会活動をもっと充実させ、自分自身も活発に活動できるように頑張りたいと思います。

「避難所の方のお話」水谷 昌幹(彦根中央中出身)

東日本大震災を体験され、今回宿泊させて頂いた石巻グランドホテルの副支配人にお話しを聞くことができました。

この石巻グランドホテルも震災による被害がありました。地震当日副支配人さんはかって経験したことのない地震の揺れでホテル入口のブロンズ像が倒れ「これはただごとではない。」と思われたそうです。まず最初にホテルに宿泊されている人の安全確認をされたそうです。津波の心配は、ありましたが、「北上川からしか津波は来ない、3キロ近く離れているので来てもそんな大丈夫だろう。」と思われたそうです。でも実際そうではなく、水が逆流してあふれ、ロビーが泥だらけになる状況となりました。そんな中、近隣の住民の方100人程の人がホテルに避難してきたそうです。話を聞くと自治会が津波が来る場所を避難場所にしていた為、逃げてきたとの事でした。避難場所として生活が始まりました。人が多いため統括するためのリーダーが必要となり、石巻グランドホテル2代目社長後藤 宗徳さんがリーダーとなり指揮をとられました。100人程の人に食事を出さなくてはなりませんが、地震後は電気・水などのインフラの寸断、津波により外出が困難で問題が山積みでした。食事の問題は、結婚披露宴で使われる予定だった食材が残っていたので、調理にはプロパンガスを使用し、食事の問題はクリアしたそうです。あかりについては、電気が止まっているのでろうそくを使ったそうです。そのろうそくも使い終わった残りのろうも集めて紙の綴りひもで芯を作り無駄なく使われたそうです。そして、水もなくて大変だったそうですが、トイレについてはどうしようもなく、トイレにはビニールと新聞紙を使ったそうです。これでトイレの問題をクリア…と思いきや、臭いが残ってしまい大変だったとのことでした。掃除は従業員だけでなく被災者の方にもしてもらったということでした。避難されてきた方の中にはどうして被災者がしないといけないのかと言われる方もみえたようですがこれについては、「従業員も避難されている方も同じ被災者であり、1人だけが被災者であるから何でもしてもらえると思ったら、良いわけでなく、こちらの身にもなってほしい事を伝え理解して頂いたそうです。我々も被災者ということを、理解してほしかった」と話してくださいました。物理的な問題が解決しても地震に遭遇した人は全員、被災者ということであり、助けてもらったり、勇敢なリーダーも実は被災者の1人ということを私たちは忘れてはいけないと思いました。外に出られるようになったのは、地震が起こった日にちから3日後、水が引いたことを確認されたそうです。ホテルの1階は浸水し、ボロボロになってしまい、外は、まるで「風景が昔の、何もない時に戻ったみたいで木がなくなり、高さが低く見えた」と感じられたそうです。副支配人さんは、自分が産まれた時よりたくさんの建物が建って、少し離れた都市部に行けば高いビル群が軒を連ねてきているが、たくさんの技術によって平然と安心感を得られてしまい、今回の津波では多くの犠牲者が出たと思われている様に感じるとの事でした。このことを教訓にして、自分を守る意思を技術などに任せず、日々もしもの事を想定しながらの生活を送ってほしいと言われていました。命を大事にする事、人の話を聞き、積極的に動くこと、ニュースなどで正しい情報を得ること、わからないことは、聞くこと等毎日の身近な事が勉強になると言われていました。又家から学校までの道中で災害の際逃げる場所を考える事、どこかに遊びに行った時もしものことを考えて行動する事など教えて頂きました。ありがとうございました。