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2020年度 三学期終業式

2021/03/22(月)終業式
今年度は辛く悲しく不安な一年で、大会や発表の場など多くのものを失いました。しかし、その代わりに当たり前だと思っていた毎日が、奇跡の連続だったと気付くことのできた一年でもありました。これからも引き続き感染症対策に努めながら、正しい知識と情報をもって行動していきましょう。校長先生から紹介された10年前の今日、東日本大震災で被災された気仙沼市立階上(はしかみ)中学校の卒業式答辞を全文そのまま掲載させていただきます。「苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくこと」の大切さを考え、「『あたりまえ』に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください」。

<気仙沼市立階上中学校 卒業生代表の言葉>
本日は未曽有の大震災の傷の癒えないさなか、私たちのために卒業式を挙行していただき、ありがとうございます。ちょうど10日前の3月12日。春を思わせる暖かな日でした。私たちは、そのキラキラ光る日差しの中を、希望に胸を膨らませ、通い慣れたこの学舎を、57名揃って巣立つはずでした。前日の11日。一足早く渡された思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、10数時間後の卒業式に思いを馳せた友もいたことでしょう。「東日本大震災」と名付けられる天変地異が起こるとも知らずに・・・。

階上中学校といえば「防災教育」といわれ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした。しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。つらくて、悔しくてたまりません。時計の針は14時46分を指したままです。でも時は確実に流れています。生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには大きすぎる代償でした。

しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。私たちは今、それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。どこにいても、何をしていようとも、この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。後輩の皆さん、階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください。先生方、親身のご指導、ありがとうございました。先生方が、いかに私たちを思ってくださっていたか、今になってよくわかります。地域の皆さん、これまで様々なご支援をいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。お父さん、お母さん、家族の皆さん、これから私たちが歩んでいく姿を見守っていてください。必ず、よき社会人になります。私は、この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。最後に、本当に、本当に、ありがとうございました。

平成23年3月22日 第64回卒業生代表 梶原裕太

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