2015年12月14日(月)
科学講演会(やさしい科学セミナー)
国際科学技術財団(日本で唯一、内閣総理大臣の許可を得て閣議了解の権利をもつ科学財団)が、今後活躍が見込まれる若手科学者に助成を行っており、今年度、東京理科大学の片山先生が選ばれました。
財団の科学普及活動として、助成を行う条件として、次世代を担う中学生・高校生への講演会を開くことを、若手科学者に義務づけています。今回、その講演会が本校の1年生を対象に実施されました。
□講演者 片山昇【東京理科大学理工学部 電気電子情報工学科 助教】
□後援 公益財団法人 国際科学技術財団
□内容 「エネルギーについて学ぼう」
エネルギーに関する話題や体験型の実験を通して、エネルギーを身近なものとして捉え、人類が直面している環境問題やエネルギー問題について考え、行動するきっかけを作る。また、今まで学んできた理科などの知識やこれから学んでいくことが、将来どのように生徒自身や社会の役に立つのかを実感する機会にする。
1)エネルギーって何だろう。
エネルギーとは、どのようなものなのかを学ぶ。
なぜエネルギーが必要なのかを知る。
エネルギーの大きさについて実感する。
【実験】人力発電で電力の大きさを体験する(生徒が自転車をこぐ)
2)エネルギーはどこから来るのかを知る。
私たちはこれまでどのようにエネルギーを確保したのか。
エネルギー・環境問題を知る。
3)未来のエネルギーについて知る。
太陽光発電について。
バイオマス発電
【実験】バイオマスガスを作ってみよう。
燃料電池について
【実験】水素を燃やしてみよう。
□生徒の感想
●実験をすることにより、分かりやすく理解することができました。普段何も考えずに使っている電力が、陸上部や野球部があれだけ自転車をこいでやっと生まれるものだと知り、これからは大切に使っていきたいです。普通の電気は23円、LEDだと3円ということにも驚きました。環境に良いことをしていくために、今後できることをきちんと選択していきたいです。楽しく学ぶことができて良かったです。
●自分は理科が苦手であまり興味が無く、科学の知識が無いので、あまり楽しみにはしていなかった。しかし話を聞いてみると、説明がとても分かりやすく、面白かった。ドライヤーの温風を出す苦労も分かった。自分は家で電気をつけっぱなしにしたり、見ていないテレビをそのままにしておいたりするときがあるので、これからは気をつけて生活をしていきたい。来年の1年生にも、ぜひこの講演会をやってほしい。
●自分は文系に進む予定なので、この講演会の内容は知らなくてもよいかと思っていました。しかし、終わってみると、大嫌いだった理科に興味をもつことができました。楽しい実験から結果がでた理由を追及していくことを楽しく感じました。東京から来てくださって感謝しています。水素を燃やす実験は特におもしろかったです。また、バイオマスからガスを作って、それで携帯が充電できるということを聞いて驚きました。とても良い話が聞けました。
●人間が使うエネルギーを電球に換算する話が興味深かった。太陽光発電のパネルの角度の話もおもしろかった。水素を燃やす実験で、なぜ熱くないのかという話がとてもおもしろく、もっと自分で詳しく調べてみたいと思った。太陽光発電でエネルギーが作れるシステムにも興味を持ったので、自分で調べてみたい。宇宙での太陽光発電の技術に驚いた。