2010.10.30(土)関西大学・千里山キャンパス
関西大学で高校生を対象に行なわれた自主研究発表会【政策創造の甲子園】で、本校アカデミー2年・松田琢哉クン(彦根東中出身)が最優秀賞を受賞しました。
同大学ではメインテーマを「2010年わたしのマニフェスト」として、2,000〜3,000字程度の図や表も交えた小論文を募集。表彰者は、最優秀賞1名(賞金10万円+トロフィー)、優秀賞2名(賞金5万円+トロフィー)、入賞50名(賞金1万円)。今回、独創的かつ実現可能性の高い調査・研究論文として選出され、千里山キャンパスにおいて最優秀賞受賞者・松田クンの論文発表と、池田市長・倉田薫客員教授を交えたパネルディスカッションが行なわれました。
■「わたしの政治改革」 近江高校2年 松田琢哉
「高等学校授業料無償化」、「子ども手当て」などは一体何のための政策でしょうか。このような目先の効果にとらわれた政策よりも、未来の日本にも効果が続く政治が必要ではないでしょうか。そこで私は、未来の日本のために、今変えなければならないのは、「教育」であると考えます。
私は将来の日本を引っ張ってくれる日本人を多く生み出したいと考えています。その日本人とは、行動力があり、広い視野を持っており、自分の意見をはっきりと述べる事ができ、例え少数派であったとしても臆することなく自分の信念を貫き通すことができ周りの人間に流されない、そしてなおかつ、思いやりにあふれた、日本人です。
そこでこのような日本人を生み出すために私が重きをおくべきだと感じたのは、小・中学校での教育です。なぜならば、子供はいつの時代も変わらないからです。純真無垢な子供に悪い習慣が身について、犯罪者になってしまったり、発言の場が与えられないがために内気になってしまったりするのです。こうならないように、子供には、しっかりとよい習慣を大人が身につけさせてあげる必要があります。そして、もちろん公平に身につけさせなければならないので、学校での教育が一番ふさわしいと考えました。
これから私の考える教育改革を二点説明します。
一つ目は、思いやりにあふれ、常識のある日本人を育成するための、「道徳の授業増加案」です。この改革は具体的に言うと、小学校の間は週五時間、中学校の間は週三時間、いずれも一番集中できる一限目に授業をする、というものです。詳しく説明していくと、小学校低学年の間の授業内容は、従来通り社会の常識的な事柄を教えていきます。中学年では、物事の道理などといった低学年より難しい事柄を教えていきます。高学年では、一週間につき、一人の偉人についての話をします。そして、中学生の授業についてですが、これも小学校高学年の時と同じように、週三時間の授業を使って一人の偉人についての話をします。私個人としては豊臣秀吉の右腕であった黒田官兵衛や江戸時代米沢藩を復興させた上杉鷹山などを教えてもらいたいと思っています。
小学校高学年から中学三年生にかけて、全体的に日本の偉人の割合を大きくするのですが、これは今の日本人に足りないものが、昔の日本人にはあるからです。それを読み取って欲しいがために、日本の偉人の割合を大きくしました。
この改革について予想される批判は、「道徳の授業時間を増やすぐらいなら、英語や数学の授業時間を増やせ」といったことがほとんどでしょう。しかし、ただ賢い人間を育成するだけではダメなのです。もしもその優秀な頭脳で自分のためだけに、多くの人を犠牲にするようなことをしたら取り返しがつきません。そうならないように、自分第一でなく社会第一を理念とし、また国際化社会に対応した「道徳」を身につける必要があるのです。
二つ目の改革は、自分の意思を主張できるようになり、広い視野を持つ能力を養うための「ディベート授業案」です。
具体的に説明すると、小学校高学年は週一時間、中学生は週二時間行い、学年が上がるにつれ段々とテーマのレベルを上げていきます。
小学校高学年のテーマは、「身近なものについて」です。例えば、「寝る時はベッドでなく、床に布団を敷いて寝るべきである」など、どちらでもいいと思うようなことでいいのです。身近なものであればあるほど、討論は活気づくでしょう。中学一年生のテーマは、「学校の規則について」です。例えば、「スカートは膝下5cmでなければならない」といった、自分が実は知らなかった、というような事柄に焦点をあて、しかも一年生の間にテーマとするので、学校の規則を三年間意識する事ができるでしょう。中学二年生のテーマは「日本の歴史について」です。例えば、「織田信長は、明智光秀を部下にして良かった」など、歴史的背景を調べる必要があるものですが、議題も考えさせられるようなものであれば、調べるのも楽しくなり、知識欲も旺盛になるでしょう。中学三年生のテーマは、「日本の法律について」です。例えば、「子供手当ては必要であった」など、難易度は高めのものを主とします。難しい議題ですが、今まで培ってきた「調べる能力」を駆使すれば、激しい討論が行われることでしょう。
この二つの改革が実行されても、すぐには効果は出ないでしょう。なぜならば、小・中学生がリーダーシップを取るようになるまでには年月がかかるからです。冒頭でも述べましたが、目先だけの効果にとらわれずに、10年後20年後、50年後100年後の日本にも効果が続く改革が今必要です。したがって、そういった改革の足りない日本に、この二つの改革は必要不可欠です。